患者さんの明るい未来に寄り添って

患者さん中心の治療ができる「予約制」

―岡本整形外科に入職した経緯を教えてください。

現在、理学療法士歴8年目、入職4年目になります。理学療法士の間では、環境を変えてスキルアップを目指すというのは珍しいことではなく、私の場合もそうでした。

岡本整形外科を選択したポイントは、運動療法が予約制だったことが大きいですね。予約制でないところの中には、「患者さん中心」とは程遠く、人数をさばくのに精一杯というところもありますから。

患者さんの症状や治療計画に合わせて、20分と40分を使い分けて、じっくり治療に取り組んでいるのはとてもいいと思いましたね。実は、「実家が近い」というのも選択のポイントでした。

「豊富なケース」と「学べる環境」でスキルアップ

―実際に働いてみていかがでしたか?

当院では患者さんの数が1ヶ月で100人近くになりますので、多くのケースを経験できることが、何よりもスキルアップにつながっています。患者さんは高齢者の方が圧倒的に多く、退行性変性疾患が必然的に多いですが、外傷や術後、スポーツ傷害など、整形外科全般に携わることができます。

また、理学療法士の仕事は、新しい技術が開発されたり、研究の成果が発表されたりと、常に新しい知識や情報を学んでいく必要があります。

うちでは月に1~2回勉強会を行っていますし、外部で行われる研修にも参加を希望すれば、受講費用を補助してもらえます。積極的に勉強できます。

先生とリハビリ室の連携や、リハビリ室内のチームワークはとてもいいので、その点でも働きやすいですね。

患者さんの「できた!」が自分の達成感

―お仕事をしていて、どのようなことにやりがいを感じますか?

 

入院施設がある総合病院であれば、まず普通の生活ができるようになって、退院することが大きな目標になります。整形外科クリニックの場合は、外来のみですので、生活はできるけれども、今までできていた「楽しみ」を失ってしまったという方が多くいらっしゃいます。たとえば、旅行がしたいけれどできないとか、趣味として楽しんでいたスポーツをやりたいけれどできないとか。

治療を進めていくことで、「あそこへ行けた」「あれができた」……そんなお話をお聞きすると、「一緒に達成できた」という気持ちになります。これが外来の醍醐味だと思います。

別の言い方をすると、患者さんの生活にとても近いところで仕事をしているという実感があります。みなさん、「これから、あれができるようになりたい」と、明るい未来に向かって、前向きに取り組んでいらっしゃるので、達成した喜びを共有できるのはとても嬉しいですね。

経験を積んで「難しい」を減らす

―現在の目標を教えてください。

自分自身、まだまだ成長しなくてはいけないと思うことが多々あります。患者さんの個性は一人ひとり違いますので、「難しい」と感じてしまうケースもあります。

それを減らすには、やはり経験を積んでいくことが大きいと思います。幸いなことに、うちは患者さんが多いので、ケースをたくさん持つという点では、とても恵まれています。どんどん「難しい」を減らして、患者さんの「できた!」をサポートするのが当面の目標です。

そのためには体力も必要。休みの日にはリフレッシュも兼ねて、スポーツジムで有酸素運動をしています。

2018年度時点

院長 岡本重雄

 

やさしく包み込む。そんな医院でありたい

クリニックなら「一生のおつきあい」ができる

 ―開院時の経緯や思いをお聞かせください。

岡本整形外科は、2009年12月、36歳のときに独立し開院しました。私はそれまで大学病院や市立病院といった総合病院で、整形外科専門医として勤務していました。

勤務医時代から、患者さんと信頼関係をつくることを大切にしていましたが、よく異動があり、そのたびに患者さんに申し訳ないと思っていました。

そんな中で、異動した私を追ってわざわざ受診しに来てくださった患者さんもいました。そんなことがあってから独立を意識するようになっていきました。自分のクリニックであれば、患者さんと一生のおつきあいができるだろうと。

開院当初からたくさんの患者さんに来ていただき、ご迷惑をかけないようにするので目一杯でした。年齢が若いから心細いと患者さんに思われないよう、しっかりやらねばという緊張感を持っていました。

今でこそ、ある程度スタッフに任せた「組織的な運営」ができるようになりましたが、はじめのうちは何でも自分でやろうとして、結果的に患者さんにご迷惑をかけてしまうこともありました。

スタッフを信頼し、任せる

―岡本整形外科の特徴を教えてください。

すべてにおいて「やさしい医療」を徹底しています。診療では、患者さんのお困りごとにしっかりと耳を傾け、お話し合いの中でニーズがどこにあるのかを確認し、しっかりとした信頼関係をつくること。わかりやすい言葉で説明をし、納得して治療に取り組んでいただけるよう心がけています。

診療をもとに、リハビリ室へとバトンを渡します。リハビリ方針についてはスタッフを信頼し、任せています。もちろん「丸投げ」というわけでなく、毎週のカンファレンスなどで情報交換をして、しっかり連携しながら進めていきます。

スタッフが外部の研修に参加することも奨励していますし、そもそも患者さんの数が多いですから、めきめきと実力をつけていくのがわかります。

また、フロアがとても広いのも当院の特徴のひとつです。リハビリ室も広いので、患者さんの移動もスムーズですし、リハビリを実施しやすい環境があります。スタッフ同士も仲良くやっているので、働きやすい職場だと思います。

「やさしい医療」にはチームの機能向上が不可欠

―院長が目指している「理想の医療」は、どのようなものでしょうか?

大それたものはありません。先ほども申したとおり、とにかく「優しい医療」ができれば、それが一番だと思っています。もしも、他院で冷たくされたとか、煙たがられたと感じられたら、ぜひ当院にお越しいただきたい。温かくお迎えします。

患者さんとの信頼関係を大切にし、治療方法の「引き出し」を数多く持ち、患者さん一人ひとりに合った「オーダーメイドの治療」ができる……それが理想です。

そのためには、私ひとりの力ではなく、スタッフとともに課題を共有し、チームの機能を高めていくことが何より大切だと考えています。

リハビリの拡大で地域の健康増進に貢献したい

―スタッフの採用について、院長のお考えを教えてください。

現在、リハビリのスタッフを増やしたいと考えています。当院のリハビリ室でたくさんの患者さんに「よくなった」と喜んでいただいていますので、もっと拡充させて、地域の皆さんの健康増進に貢献したいというのが私の願いです。

当院のリハビリ室では、スタッフとしてセラピスト(理学療法士、日本運動器科学会認定セラピスト、トレーナー)とリハビリ助手が活躍しています。資格業務であるセラピストは、主に運動療法を担当し、リハビリ助手は物理療法(電気治療や牽引など)を担当します。

私としては、技能・技術の高さよりも、人がらを重視します。技能・技術は、入ってから、いくらでも学べることです。それよりも、患者さんや他のスタッフにやさしくできること、症状を和らげて喜んでもらうことに生きがいを感じられること。そういうことのほうがずっと大切です。そんな人とぜひ一緒に働きたいと思います。

渡部正史 30歳(理学療法士)

子どもがスポーツをあきらめないように

野球をあきらめた自身の体験が志望動機

―岡本整形外科に入職した経緯を教えてください。

自分自身、ケガのせいで野球ができなくなったという経験があったので、同じようにスポーツをあきらめてしまう人を減らすことができたら……という思いから理学療法士を目指しました。その志は今も変わらずに持っています。

前の職場は総合病院で、入院・外来どちらも担当していました。非常に多くの経験をさせていただき、それは本当によかったと思っています。終末期の患者さんと、しっかりとしたコミュニケーションをとったことなどは、現在の自分にとって大きな財産になっています。

ただ、そろそろ当初から希望していたクリニックに勤務先を変えたいと考えるようになり、こちらに入職しました。

「手術なしで治す」を追求できる

―実際に働いてみていかがですか?

まず、リハビリ室が広いのには驚きましたね。となりの治療台が近いと、なんとなく気になってしまうものですが、ここではその心配がまったくありません。何をやるにも十分な広さがあります。

あと、同じ「リハビリテーション」でも、職場が変われば内容も大きく変わるのだな……というのはあらためて実感しましたね。

総合病院の場合、どうしても「手術ありき」という方向性になりがちです。でもここでは手術をしない治療法についてもしっかり検討し、取り組んでいます。

ですから、やりたいことができているという満足感はありますね。もちろん、担当する患者さんは、スポーツをする子どもたちよりも圧倒的に高齢者が多いです。それは他の理学療法士と変わりません。それでも、総合病院勤務当時と比べてスポーツとの接点は大きくなりました。

「原因探し」は、信頼関係とコミュニケーションから

―お仕事をしていて、どのようなことにやりがいを感じますか?

とくに将来のある子どもや学生は、大事にしてあげたいという思いが強いです。運動器のどこかに痛みが出る場合、多くは動作の中に原因があります。子どもだからと子ども扱いはせず、しっかりとコミュニケーションをとり、その原因を見つけることが大事です。

お父さんお母さんともよく話し合い、信頼関係をつくって、治療と再発防止に集中してもらうようにしています。

短い期間で痛みがなくなり、「競技に復帰できた!」と元気な笑顔を見せてくれると、やはりこちらも嬉しくなりますね。

スポーツ現場に予防を広める橋渡しになりたい

―現在の目標を教えてください。

受け持った患者さん一人ひとりとしっかりと向き合い、全員を治すこと。それだけです。理学療法士8年目、入職2年目になりますが、「一からの挑戦」という気持ちで日々研鑽していきます。

外来クリニックという場所ではなかなか難しいことではありますが、予防分野に強い関心を持っています。スポーツに限りませんが、してしまったケガを治すことより、ケガを予防することが重要なのは明確です。とくに子どもや学生といった若い世代であればなおのことです。

実際にスポーツの指導を行っている現場の人たちに、ケガの予防に関する情報や技術の橋渡しができたら……最近は、そんなことを考えています。

2018年度時点

スタッフ・インタビュー(理学療法士)

患者さんの明るい未来に寄り添って

患者さん中心の治療ができる「予約制」

―岡本整形外科に入職した経緯を教えてください。

現在、理学療法士歴8年目、入職4年目になります。理学療法士の間では、環境を変えてスキルアップを目指すというのは珍しいことではなく、私の場合もそうでした。

岡本整形外科を選択したポイントは、運動療法が予約制だったことが大きいですね。予約制でないところの中には、「患者さん中心」とは程遠く、人数をさばくのに精一杯というところもありますから。

患者さんの症状や治療計画に合わせて、20分と40分を使い分けて、じっくり治療に取り組んでいるのはとてもいいと思いましたね。実は、「実家が近い」というのも選択のポイントでした。

「豊富なケース」と「学べる環境」でスキルアップ

―実際に働いてみていかがでしたか?

当院では患者さんの数が1ヶ月で100人近くになりますので、多くのケースを経験できることが、何よりもスキルアップにつながっています。患者さんは高齢者の方が圧倒的に多く、退行性変性疾患が必然的に多いですが、外傷や術後、スポーツ傷害など、整形外科全般に携わることができます。

また、理学療法士の仕事は、新しい技術が開発されたり、研究の成果が発表されたりと、常に新しい知識や情報を学んでいく必要があります。

うちでは月に1~2回勉強会を行っていますし、外部で行われる研修にも参加を希望すれば、受講費用を補助してもらえます。積極的に勉強できます。

先生とリハビリ室の連携や、リハビリ室内のチームワークはとてもいいので、その点でも働きやすいですね。

患者さんの「できた!」が自分の達成感

―お仕事をしていて、どのようなことにやりがいを感じますか?

 

入院施設がある総合病院であれば、まず普通の生活ができるようになって、退院することが大きな目標になります。整形外科クリニックの場合は、外来のみですので、生活はできるけれども、今までできていた「楽しみ」を失ってしまったという方が多くいらっしゃいます。たとえば、旅行がしたいけれどできないとか、趣味として楽しんでいたスポーツをやりたいけれどできないとか。

治療を進めていくことで、「あそこへ行けた」「あれができた」……そんなお話をお聞きすると、「一緒に達成できた」という気持ちになります。これが外来の醍醐味だと思います。

別の言い方をすると、患者さんの生活にとても近いところで仕事をしているという実感があります。みなさん、「これから、あれができるようになりたい」と、明るい未来に向かって、前向きに取り組んでいらっしゃるので、達成した喜びを共有できるのはとても嬉しいですね。

経験を積んで「難しい」を減らす

―現在の目標を教えてください。

自分自身、まだまだ成長しなくてはいけないと思うことが多々あります。患者さんの個性は一人ひとり違いますので、「難しい」と感じてしまうケースもあります。

それを減らすには、やはり経験を積んでいくことが大きいと思います。幸いなことに、うちは患者さんが多いので、ケースをたくさん持つという点では、とても恵まれています。どんどん「難しい」を減らして、患者さんの「できた!」をサポートするのが当面の目標です。

そのためには体力も必要。休みの日にはリフレッシュも兼ねて、スポーツジムで有酸素運動をしています。

2018年度時点